29番です。

 

But let me make it immediately clear what I mean by this;

 

セミコロンで続いてますが、とりあえずここまでを29番とします。

 

「これによって 私が 意味していることを、私に 直ちに 明らかに させてください」

と 直訳はなりそうです。

 

But は、「しかし」では、つながりがわるいので、ほかの言葉を考えるところですが、

そもそもこの文自体が、あまり用がないわけで、全体で言葉を考えた方がいいかもしれません。

 

let me make it immediately clear は、命令法ということになるわけで、

「私に make させろ」から、ことばを穏やかにして、「私 make させてください」

とすればいいでしょう。

make は原型不定詞というやつですね。

「それをすぐにはっきりさせてください」となります。

 

この文形は、let us go ( let's go )  let it be   let it go  など、おなじみといえるのですが、原型不定詞部分の意味は、その時次第、話している間柄次第ともいえるわけで、要注意です。

 

さて、その次の it は、形式目的語で、真の目的語は what 以下になります。

「このことによって私が意味していること」=「それ」を、

はっきりさせてください、とつながります。

 

順序良く訳せばこれを、日本語らしい言葉に変換すればいいのでしょうが、

 スチーブンスはどうしてこれを言ったかというと、自分でケントンさんの手紙を持ち出して、ちょっと脱線したことが、後ろめたいと思っていると考えられます。

脱線から本筋へ戻す、ならば、

「話をもとに戻しましょう」

と、訳してもいいかなと思います。

 

土屋さんは、「ご説明いたしましょう」と訳していらっしゃいます。But は、特に訳してはいらっしゃいません。