37番に行きましょうか。
It is, of course, the responsiblility of every butler to devote his utmost care in the devising of a staff plan.
responsibility 責任 責務 重荷 負担 信頼度
devote 捧げる 充てる 専念する
utmost 最大の 最高の
devise 工夫する 考案する
さて、it は、形式主語です。真の主語は、that 以下というパターンが多いのですが、今回は to devote という不定詞です。
it から読み進めてくると butler を越えた時に、息継ぎが自然にしたくなりますが、その時にそれぞれの言葉の文法的な役割が意識できるのかもしれません。そういう風に仕掛けている作者が、すごいのかもしれませんが。
念のため、分解してみると、
It is, of course, the responsiblility of every butler
II
to devote his utmost care in the devising of a staff plan.
と、こんな風になります。結局は、SVC という文形です。
これを日本語にしていけばいいのですが、
「管理計画を策定するにあたり、細心の配慮を充てることは、すべての執事に課せられた責務であることは、論を待たないと存じます」
とまでやると、スチーブンスのキャラを作りすぎているかもしれません。
「改めて言うまでもないことでございますが、完ぺきな管理計画を立案することは、執事たるものが果たすべき当然の勤めでございます」
と、教室では訳しました。