39番に行きます。
Indeed, I can say I am in agreement with those who say that tha ability to draw up a good staff plan is the cornerstone of any decent butler's skills.
cornerstone すみ石 基礎 土台
decent かなり立派な 見苦しくない 相応の 恥ずかしくない
「アインディード」などと読んでみると、「アイ」の音が重なるね、などと思うのですが、ネイティブはどう読むのでしょうか。
who とか that とか、それに省略されている that などもありそうですが、例のごとく分解をしてみます。
1 Indeed,
2 I can say (that)
3 I am in agreement with those
4 who say that
5 tha ability to draw up a good staff plan
6 is
7 the cornerstone of any decent butler's skills.
と、なります。途中一か所 that を補いましたが、思っていたほど複雑な文ではありませんでした。
スチーブンスの言い方がじれったいというか、まどろっこしいというか、うやうやしく何重にも包装された進物のようです。はがしてみれば中身は実は当たり前という感じですね。
その中身というのも、5行目、6行目、7行目の SVC の文形のものだけです。それまでは、包み紙で、なくても困りませんが、それがスチーブンスの人物像を表現しているのかもしれません。
「優れた管理計画を立案する能力は、どの恥ずかしくない執事の基礎、である」
というのが、中身です。
「優れた管理計画を立案する能力は、執事なら備えるべき基礎です」と、
訳しておきますが、もっといい訳がありそうです。
包み紙の方は、4行目から上へ順に、
「ということをいう人々に、私は賛同します、と言うことができる」となりますね。
残った Indeed ですが、「確かに」とか、「もちろん」とかになると思いますが、あえて訳す必要はないとも思います。が、原文にはあるので、知らんと思われるのも気持ちがいいことではありませんね。
ということで、
「無論申し上げておきたいのですが、完璧な管理計画を作り上げる能力は、いやしくも執事たるものに課せられた責務と考えることに異存はございません」
としました。