46番です。

 

This 'staff' he referred to was, of course, nothing more than the skelton team of six kept on by lord Darlington's relatives to administer to the house up to and thrroughout the transaction;

 

refer   言及する 引用する 

skelton   骨格 骸骨 骨組み 原子構造 

relative   親族 身内 関係物

administer  治める 管理する 

 

セミコロンで終わっている文です。内容的には続いていくのですが、一旦ここで切りましょう。

 

やはり、分解して並び替えるというのが確実ですね。

 

This 'staff' (that ) he referred to

2  was,        of course,

3  nothing more than the skelton team of six

4                                                               (to be )  kept on by Lord Darlington's relatives

5                                                                to administer to the house

6                                                               (to be )  up to and throughout the transaction;

 

1行目の、'staff' には、クオテーションがついています。スチーブンスは、単なる職員とは思っていないということです。どういう特別感があるかということですね。

 

さて、 1、2、3行目までで、SVC の文形を作っています。

1行目は、that を補うと、「彼が言及したところの「職員」は、」となって、この3行文の主語部分になることがはっきりします。

注意すべきは、refer の過去形のつづりですね。r が重なります。

もっと大事なことは、前置詞 to が refer にくっついていることです。

本来は、refer to (that ) という語の並び「それに言及するところのもの」だったのですが、that は関係代名詞ですから、さっさと前に行ってしまうのです。行っただけならいいのですが、そこで省略されて消えてしまいました。残った to の気持ちはどうしてくれると、言いたいような事態になって決着がついた形なのです。

「ファラディ様がおっしゃる「職員」のことでございますが」と訳せ、2行目3行目につながっていきます。

 

2行目は、「もちろん、~のことである」で、

3行目は、「六人の骨格以外のなにものでもない」と訳せます。

つなげれば、

「ファラディ様がおっしゃる職員とは、もちろんたった六人からなる職員のことでございました」

となり、ここまでは決着ですが、あとの4、5、6の3行で、そのスケルトン・チームを詳しく説明しています。

 

to be を補ってみましたが、こうやると三つの不定詞が後ろからケルトン・チームを修飾していることがよくわかります。

ダーリントン卿の親族がのこした」

「邸館の管理のために」

「交渉の始まりから終わるまで」

と、説明しています。

 

と、わかったところで全部を連結すれば、

「ご主人様がおっしゃっている「職員」とは、ダーリントンの御親族に信用され、契約の開始から完了まで、邸館の管理を務めた職員たちにほかなりませんが、わずか六人の職員のことでございます」

となるのですが、特別感ははっきりしませんが、「」で囲むだけにしました。