54番です。前の文はセミコロンで終わったため、小文字で始まります。

 

that I do my best to draw up a staff plan - 'some sort of servants' rota' as he put it - by which this house might be run on the present staff of four - that is to say, Mrs Clements, the two young girls, and myself.

 

やはり、分解して並び替えないと、見通しがつきませんね。

 

1    that I do my best to draw up a staff plan

2                - 'some sort of servants' rota' as he put it -

3         by which this house might be run

4                                                               on the present staff of four

5                                   - that is to say,

6                                               Mrs Clements, the two young girls, and myself.

 

こんな具合になるでしょうか。

 

1行目の that は、前の文の「指示」のことですから、「それは、管理計画を策定することに全力を注ぐように、との指示でございました」という感じかなと思います。

 

2行目は、ファラディさんが言った言葉をそのまま使っているので、クオテーションマークで囲んであります。更に、それをハイフンで囲んで、今度は自分の考えを挿入しているという構造です。

気をつけなきゃいけないのは、1番目と3番目のクオテーションがペアになっていることで、2番目のものは、実はアポストロフィなのです。

servants という複数の名詞の所有を表すときは、アポストロフィだけになり、s が落ちるという規則がありました。

 

3行目の which は、関係代名詞ですが、先行詞は1行目の a staff plan です。

 might は、仮定法で、頭で考えたこと、想像していることを表しています。

「この邸館を、運営していくだろうところの管理計画によって」と直訳できます。

4行目は、「現在の4人の職員によって」「現行の4人の職員で」となります。

 

そして、5行目、「それはすなわち」と、人員の少なさを嘆くのですね。

具体的には、「クレメンツさんと、新入りの二人の女子と、私自身と」となるわけです。

名詞を列挙する場合、コンマでつなぐが、イギリスでは、and の前にも、コンマを入れることがあると教わった通りになっています。

 

全部つなぐと、

「その指示とは、現行の四人の職員、それはすなわち、クレメンツさんと、新人の二人の女性と、それに私自身でございますが、ご主人様がおっしゃるには、交代制とでもいうもので運営できるように、最善を尽くしてほしいというものでございました」

としましたが、もう少しすっきりとした訳があるでしょうね。

考えてみてください。