61番に行きます。
Indeed, it has actually been an idea of mine for some time that the retaining of unnecessary numbers simply for tradition's sake - resulting in employees having an unhealthy amount of tome on their hands - has been an important factor in the sharp decline of professional stabdards.
長いのですが、挿入部分のせいでしょうか。分解してみるに限ります。
1 Indeed,
2 it has actually been an idea of mine for some time
3 that the retaining of unnecessary numbers simply for tradition's sake
4 - resulting in employees
having an unhealthy amount of time on their hands -
5 has been an important factor
6 in the sharp decline of professional stabdards.
分解すると、こんなことになります。
1行目は、「確かに」ですが、前の文から気持ちの上で連続するような言葉で受ければいいですね。「さらに」あたりでも、良さそうです。
2行目の it は形式主語ですね。真の主語は、次の行4行目の that 以下というわけですが、
その that 節は、the retaining of unnecessary numbers が主語部分です。ピンポイントで言えば、retaining が主語ということです。
そして、それに対する動詞は、5行目の has been で、その補語が、an important factorというわけです。
ポイントだけ訳せば、「保持することが、重要な要素となった」となったのですが、
そこに挿入されている、ハイフンで挟まれた部分が面白いですね。
構造的には、retaining と resulting で、どちらも動名詞で、同じ形になっていて、どちらも主語と考えてもよく、その動詞は5行目の has been です。
でも、意味的には、3行目のことをすると、4行目のことになって、と、原因と結果を表しています。うまく書くものだと思うのですが、案外話すときには、さらっと言っているのかもしれません。
「伝統を守ることのためだけに、必要のない人手を雇っておくことは」
というのが、3行目の訳です。
4行目は、
「彼らの手の中に、使いきれない時間を持たせる結果となり」となります。
もう少し厳密に見てみると、
employees が、having していることにおいて resulting する、となり、employees は、having の意味上の主語なのです。
ここで、面白いのは、unhealthy という言葉の使い方でしょうか。
使っても使わなくても、一時間は一時間で、有効に使うのではなく、無駄にするのは悪いが、その一時間を悪いことに使うのは、もっと悪いぞというような、第三の道の悪さを表現しているように思います。
二択に見えて、実は三択であるという気がするのですが、どうでしょう。
最後の6行目は、「職業的な水準の急速な低下」と、そのままでよさそうです。
ということで、まとめて、
「さらに、格式を保持するためとはいえ、必要以上の人員を揃えておくことは、その人員がヒマを持て余すことになり、あげく職務能力の急激な低下をもたらす要因になりかねないと懸念いたしたところでございます」
といたしたところでございます。