75番です。

 

But you will no doubt agree that the very best staff plans are those which give clear margins of error to allow for those days when an employee is ill or for one reason or another below par.

 

clear   を取り除く 排除する 通り越す 合格 通過 排除 

margin    縁 余白 余裕 利ざや

par    基準 標準 平価

 

やはり分解してみます。

 

1   But you will no doubt agree that

2                       the very best staff plans are those

3                                      which give clear margins of error to allow

4                                              for those days

5                                             when an employee  is  ill

6                                 or  for one reason or another  below par.

 

今回の分解では、関係代名詞 that などは、文の終わりに残しておきました。

この方が、文の構造が分かりやすいかもしれません。

例えば、1行目は、S は you 、V は agree 、O は that というSVOの文形で、 no doubt が副詞として動詞を修飾しているとわかります。 

 

で、that の内容は、2行目以下となるのですが、とりあえず、1行目は、

「しかし、あなた方読者は間違いなくこのことに同意なさるでしょう」

と直訳できます。

 

ここでもスチーブンスは、仮定法ではなく直説法を使っています。

「読者はそう思うに決まっているはず」なら、仮定法を使うところですが、

「読者はそう思うに決まっている」と確信があるからです。

内容からすれば確信も当然ですが。

 

さて、2行目ですが、これはSVCの文形ですね。C は those です。これは、つぎのwhich の先行詞です。those は「こんなもの」とか「このようなもの」とすればいいですね。

「最も良い管理計画は、このようなものです」

となります。

 

3行目は、those = which という先行詞と関係代名詞の見本みたいな文です。

この文は、SVOO という文形です。

それらが 排除に 許容すべき 間違いに対して余裕を 与える

と、単語を日本語に置き換えてみたところですが、直訳とも言えません。

 

言いたいことは、

間違いをする前に、そんな間違いをしないですむ余裕を作っておけばいい、

ということだろうと思うのですが、

英語はこういう目の前にはない、予防とか用心とかの表現は苦手のようで、

今回のような妙な言い回しになってしまうようです。

 

言葉を置き換えるだけでは具合が悪いときは、意味も並び替えるとらしくなりますね。

「間違いをしないで済む余裕を見込む」

とすれば、いいかなと思います。

 

それはどんな時かと言えば、4,5,6行目です。

4行目、「というような日のために」

5行目は、「雇われ人が、病気になったとき」ですが、病気のために頭や体の動きが平常以下になっているとして、次の行の伏線を張っています。

6行目は、or で結ばれているのですが、省略されたものをもとへ戻せば、

 or  when an employee  is  for one reason or another  below par.     

となります。below par は、標準以下、実力以下ということです。

 

「 または、雇われ人が、ある理由か、別の理由で、実力が発揮できないとき」

とすればいいかなと思います。 

 

 つまり、

「病気のためとか、何らかの理由でいつもの力が発揮できないときに、間違いをしないで済む余裕を見込んだものが、最善の管理計画であると、あなた方読者の方にはご同意いただけると存じます」

となります。教室では、

 「とはいえ、これでよかったかどうか。もっともよい管理計画は、例えば、要員が病気になったり、ほかの理由で仕事が進まないときに備えた十分なゆとりがあるもの、これに尽きるでしょう」

としました。