76番です。

 

In this particular case, of course, I had been set a slightly extraordinary task, but I had nevertheless not been neglectful to incorporate 'margins' wherever possible.

 

slightly   わずかに いささか ほっそりと 弱く

nevertheless   それにもかかわらず やはり

neglectful   怠りがちに 怠慢な 不注意な

incorporate    合併させる 組み入れる 組織にする

 

分解します。

 

1         In this particular case

2               , of course,

3         I had been set a slightly extraordinary task,

4   but I had nevertheless not been neglectful

5                    to incorporate 'margins' wherever possible.

 

こんなぐあいでしょうか。

 

1行目は、「こんな特別な時には」は、病気や何かの理由で本来の力が出せない時は、

2行目は、「もちろん」のこと、通常の仕事をさせるのではなくて、

3行目は、「少しいつもとは異なる作業を用意しました」で、負担が少なくなるような仕事を担当させたわけです。

 

この3行目と、4行目がこの文の中心ですが、対句のような形で、but で結ばれています。

 

4行目は、「そればかりでなく、怠ることはしませんでした」ですが、何を怠らなかったかは、

5行目で説明しています。それは、

「どんなところにも、『余裕というもの』を組み込んでおくこと」

です。

この 'margins' のシングルクオテーションの意味は、私、すなわちスチーブンスが言っているマージンのことではなく、前の75番の文中での  margins を前提に、皆さんが言う一般的な意味でのマージンのことですよ、と念を押している感じです。

 

というところで、まとめると、

「このような特別の場合は、もちろん、やや異例といえる仕事内容で対応しますが、それにとどまらず、できる限りゆとりというものを持たせておくことは怠りませんでした」

としました。