80番です。
and although my experience and customary caution in such matters prevented my giving myself more than I could actually carry out, I was perhaps negligent over this question of allowing myself a margin.
prevent するのを妨げる 防ぐ 拒む
carry out 外へ運び出す 行う 遂行する 果たす
negligent 怠慢な ずぼらな たるんだ
分解してみます。
前の文がセミコロンで終わっていました。先頭が小文字なのは、そのせいです。
1 and although my experience and customary caution in such matters
2 prevented my giving myself
3 more than I could actually carry out,
4 I was perhaps negligent
5 over this question of allowing myself a margin.
こんな風に分解できると思います。
4行目が、主節ですね。1行目から3行目までは、although 節、つまり従属節という構造です。
although 節の主語は、my experience and customary です。動詞は2行目prevented ですが、その目的語が、my giving myself という構造です。
そこに、その程度を表す3行目more than I could actually carry out, が、かかっています。could は仮定法で、考えたことを表しています。
1行目から考えれば、「この事柄における、私の経験と職務の注意は」ですが、セミコロンとand で、「つまり」とすればいいかと思います。
2行目、「私自身に課すものを防ぐ」と言い、
3行目、「実際にできるはずのこと」あるいは「実際にできること以上より」と程度を示しています。
ここまでまとめて、
「つまり、私ができることより多くのことを自分に課すことを、私の経験からくる知識は妨げるけれども」
となります。
4 I was perhaps negligent
5 over this question of allowing myself a margin.
残りの4行目が、SVCの文形で、5行目は、その原因関係を言っています。
「私はおそらく怠慢であった」で、何についてかと言えば、「私自身に余裕を許すという問題のうえに」というわけです。
ということで、全部まとめると、
「つまり、私の経験と職務の知識は私が実際になしうる以上のことをすることをふせいでいたのですが、当の私が自身の能力の余裕を甘く見積もっていたのでございます」
と訳しました。