イーブルなごや 教室案内 

ことばの楽園 教室のご案内

 

講座名  「ノーベル賞を訳して読もう」

                        カズオ・イシグロの「日の名残り」を読んでいます。

        プロローグの章を終え、令和4年4月12日から

       新しい章に入っています。一年たったことになります。    

       「DAY ONE - EVENING   Salisbury 」の章です。

   スチーブンスの自動車旅行が始まって、ホテルに到着して、一日目の回想をしているところです。

 出発当日の朝のあわただしい状況とか、出発後の不慣れな道での頓着のない村人との出会いとか、現実と想像が、つまり直説法と仮定法が、入り交じった絶妙な文体のカズオ・イシグロの世界が広がっています。

 

 受験勉強の英語、あるいはネイティブやビジネスの英語とも違って、英語と日本語の両方の世界を堪能しようというのが本講座の目標です。

 時間を気にせず、つまりゆっくりと、仮定法と不定詞、辺りを重点に学んでいます。

英語の仮定法というのは、目で見えている現実の世界の描写ではなく、頭の中で考えていること、想像していることの描写です。この現実と想像の区別に、英語の本質があります。

更に言えば、日本語の本質は、自分と相手をはじめとして、誰かと誰かの関係を表現することにあります。関係とは、言い換えれば、距離のことです。言語を通した関心が、相手が近い人か、遠い人かということにあるのです。

私たちはは敬語を使いますが、それは敬意を表わすばかりでなく、相手が遠い人、親しみのない人であることも表しています。

近い人には、親しい言葉、極端な場合、いわゆるぞんざいな言葉遣いになるのです。

運動部など部活動などでは、先輩に対しては敬語を使えと言われるのですが、入部したての頃と違い、練習を繰り返しているうちに技術的な差が少なくなってくると同時に、親しみが増してくることなどから、敬語が不似合いな間柄になってきます。しかし、年の差は永久に変わらないので、先輩は先輩、後輩は後輩、という順序が入れ替わることはないわけで、付き合いの長さからくる親しさと技術や能力面での進歩と、永久不変の年齢差を、どう折り合いをつけるかにかかっています。「無礼講だ」という前提が重要な場面があるのです。

もう一度言うと、敬語というのは、相手を敬う言葉ですが、同時に相手との間の距離感が広がることを表す言葉でもあります。この距離感を表すという敬語の第二の作用が十分に理解されていないことに注意すべきです。

「親しき中にも礼儀あり」と言いますが、これは親近感と距離感との調和を取ることの重要性をいう言葉と考えると、よくわかります。

 

いずれにせよ、どうぞご参加ください。お待ちしております。

  

  次回講座    2023(令和5年)12月 12日 (火)

                午前10時 から 12時 まで  

          イーブルなごや  第6研修室 (本館3階)

             【文番号1-130番の文からです。】

 

          12月12日  1-130 本館 3階 第6研修室

          11月28日  1-127 本館 3階 第6研修室

          11月14日  1-125 本館 3階 第6研修室

          10月24日  1^124 本館 3階 第6研修室

          10月10日  1-122 本館 3階 第6研修室

   9月26日は、雑談に終始した結果、進みませんでした。同じところからです。

           9月26日  1-122 本館 3階 第6研修室

           9月12日  1-118 本館 3階 第6研修室

           8月22日  1-116 本館 3階 第6研修室

           8月 8日  1-115 本館 3階 第6研修室

           7月25日  1-111 本館 3階 第6研修室

           7月11日  1-109 本館 3階 第6研修室

           6月27日  1-108 本館 3階 第6研修室

           6月13日  1-101 本館 3階 第6研修室

           5月23日  1-101 本館 3階 第6研修室

           5月 9日  1-98  本館 3階 第6研修室

           4月25日  1-95  本館 3階 第6研修室

           4月11日  1-91  本館 3階 第6研修室

           3月28日  1-90-1 本館 3階 第6研修室

           3月14日  1-86  本館 3階 第6研修室

           2月28日  1-82  本館 3階 第7研修室

           2月14日  1-80  本館 3階 第6研修室

           1月24日  1-77  本館 3階 第6研修室

        5年 1月10日  1-72  本館 3階 第6研修室

          12月27日  1-72  本館 3階 第6研修室

          12月13日  1-68  本館 3階 第6研修室

          11月22日  1-63  本館 3階 第6研修室

          11月 8日  1-60  本館 3階 第6研修室

          10月25日  1-56  本館 3階 第6研修室

          10月11日  1-53  本館 3階 第6研修室

           9月27日  1-52  本館 3階 第6研修室

           9月13日  1-49  本館 2階 第3研修室

 

         4年4月12日  1-1   本館 3階 第6研修室

                                                               (第1日目ソールズベリー初回)

         3年3月22日  226   本館 3階 第6研修室

                                                                    (プロローグ最終回)

                 

         

 ことばの楽園では、上記の講座を開いています。

  ご興味のある方は、どうぞ会場にお越しください。

  事前に wonderfulwordworld☆gmail.com あてにメールをしてくだされば

  テキストを用意していきます。

                   (☆ は、@ に変え、件名は「体験希望」としてください。)

 

会 場 :  イーブルなごや (会館内では、教室は流動的、ロビー案内板に明示)

        460-0015  名古屋市中区大井町7-25

            地下鉄・名城線 「東別院」駅下車

             1番出口 東へ徒歩 250m

 

開講日 :  第2・4火曜日 午前10時~12時 

 

会 費 :  月額 1000円 (月2回分)

       その他 テキスト代として 1500円 (年1回4月または入会時)

 

終了講座  「シェークスピアを訳して読もう」 

        (2016年5月~2019年7月)

 

予定講座  「源氏物語講座」

      「アガサ・クリスティを訳して読もう講座」

      「日本国憲法を英語で読もう講座」

        金曜日、午前を予定。開講日、未定。