91番です。

 

Having made such an analysis of the situation, it was not long before I found myself reconsidering Mr farraday's kind suggestion of some days ago.

 

analysis   分析 分解 解析

 

まずは、分解してみます。

 

1    Having made such an analysis of the situation,

2    it was not long

3                before   I found myself reconsidering

4                                     Mr farraday's kind suggestion of some days ago.

 

と、こんな風になります。

 

1行目は、現在完了の進行形ということになるのですが、分詞構文と言われたりします。

現在完了 have + 過去分詞 という形があって、その have には、having という形があって、と変化に変化が組み合わさっただけ、と考えればいいと思います。

いろいろな出来事が積み重なったとき、その順序が重要というときには、完了形を使って、ちょっと前の出来事で、それがきっかけとか原因だと、明確にしたいことがあるようですね。

 

構造としては、2行目が主節で、1行目は従属節ということになります。

従属節は、理由とか譲歩などを表します。

接続詞(when , as , if , though , because など)で導かれる文になっていることが多いです。

つまり、その接続詞で、どんな意味かが大体わかるのですが、ここでは分詞構文になっているため、接続詞が省略されています。どんな意味かははっきりしません。

ということは、適当にやってOKということでしょう。

 

スチーブンスのお得意の once を使って書き換えてみましょうか。

Once I had made such an analysis of the situation,

「ひとたび状況をこのように分析してしまえば」

となります。when , as , if など何でもいいですね。

 

2行目 の it は、漠然と「時」を指しています。

「それは長くない」では、どうも通じませんが、「時間は長くかかりませんでした」とやると、意味が分かってきます。

ここまで、

「状況を そんなふうに 分析して みると、時間は長くかかりませんでした」

となります。

 

どうするまでに、長くかからなかったのか、は、3行目以降です。

3                before   I found myself reconsidering

4                                     Mr farraday's kind suggestion of some days ago.

 

3行目、reconsidering は、現在分詞ですが、形容詞として myself を後ろから形容しています。このように考えれば、この文は、SVO と考えることになります。

また、reconsidering を、myself の補語と考えれば、SVOC の文形になります。

myself は、目的語、もちろん動詞は、found で、I が主語というのは変わりません。

「私は、考え直している私自身を 見つけた」「私が考え直しているとわかった」

となります。

 

 何を考え直しているか、つまり、reconsidering の目的語が、4行目です。

「何日か前に ファラディさんの 親切な 指示を」

と、なります。

 

さらに、3行目は before が使われていますが、ここは after でもよさそうですね。

日本語でも、「しない前に」「する前に」や「したあとで」「しないあとで」とか、厳密に言うことがナンセンスなケースが結構あります。

 

というところで、

「状況をこう分析してみれば、ファラディ様のお言いつけを考え直すのに時間はかかりませんでした」

 と、訳しました。