92番です。

 

For it had occurred to me that the proposed trip in the car could be put to good professional use;

 

かなりこういうパターンの文には慣れてきましたが、分解してみます。

 

1   For it had occurred to me

2        that

3           the proposed trip in the car   could be put    to good professional use;

 

こんな風に分解してみました。

1行目 it は、形式主語で、2行目 that が真の主語です。

it = that で、その that の内容は、3行目の文、という風になっています。

「that 以下のことが、頭にうかんだ」です。

for は、理由を言いたいときの接続詞です。「なぜなら~」と始めるか、「~だからです」で終わるかですね。

 

3行目 to good professional use の professional は、どう訳せばいいでしょうか。 

この文の主語の the proposed trip がヒントです。

一般的に車での旅行、つまりドライブは、レジャーとか遊びという印象が強いものです。今回のはファラディさんから指示された旅行で、そういう「遊びではなく、仕事」であると、スチーブンスは強調したいのです。

「職業的な」というより、「仕事として」「仕事において」という感じです。

good は、「良い~」とやらずに、「すると、ためになる」というのがいいですね。

教室では「願ったりかなったり」とする考えもでました。

 

ということで、こんな訳になりました。

「思いますに、車での旅行というお言いつけはことがうまく運ぶのに願ったりかなったりと言えるでしょう。すなわち、」

セミコロンも、すなわち、として訳に入れました。