110番です。

 

Mrs Symons was, as a matter of fact, a frequent vistor to this house before the war;

 

(as a) matter of fact   当然のこととして 実際は 実は 

  (as a を省くのは略式らしい) 

 

セミコロンで区切ってあります。内容は次の文に続くのですが、ここまでが文法的な文110番です。

 

今回は簡単な文ですが、訳すとなると、英語と日本語の違いがはっきりします。

 

文の中心は、挿入部分とか、詳細な描写部分を除くと、

Mrs Symons was a frequent vistor

ということです。

「サイモンズ夫人は、頻繁な訪問者でした」では、日本語として首をかしげます。

「サイモンズ夫人は、よくいらっしゃっていました」と、名詞を動詞に変換して訳すべきと思います。

 

これは、日本語と英語の根本的な文章の構造の違いによるものと思います。

英語は、名詞(体言)で終わることが多く、この点、日本語は、用言(動詞など)で終わります。強調する気はなくても、最後に響いて音が耳に残るのは当然のことで、それが日本語らしさ、英語らしさになるのだと考えます。

 

ということで、

「実は、サイモンズ夫人は、戦争が始まるまでは、足しげくこの邸館にお越しでございました」

としました。

 

最終的に、

「サイモンズ夫人は、実を申せば、戦前のことでございますが、よくこの邸館にお越しになっておられました」

となりました。(令和2年8月25日)