121番です。
There was no reason to believe he would not be as enthusiastic as before about my proposed mortering trip - indeed, that he would not repeat his most kind offer to 'foot the bill for the gas'.
まず分解ですね。句とか節単位で区切っていきます。ハイフンも区切りのヒントです。
① There was no reason to believe
② he would not be as enthusiastic as before
③ about my proposed mortering trip
④ - indeed, that he would not repeat his most kind offer
⑤ to 'foot the bill for the gas'.
こんな感じでしょうか。
あんまり細かく分解するとかえって分かりにくくなる可能性があります。
②の節は believe の目的語になっていて、⑤は、offer の目的語になっています。
①は、「信じる理由がなかった」ですね。「信じるためのない理由があった」という言い方ができる時代が来るかもしれませんが、それまでは我慢です。
②の would は仮定法ですね。彼(ファラディさん)の気持ちを、スチーブンスが想像しているということを表しています。
「前ほど熱心ではないかもしれません」です。
③は、trip が proposed と受け身の形で形容されていますが、こういうところがあるので英語は論理的だなどと言われるのだと思います。trip が自分で提案するわけないので、そりゃそうだと思うばかりです。
「言いつけられた車での視察旅行」について、
となります。
ここまで、まとめると、
「言いつけられた車での視察旅行の件について、ファラディ様は前と同じほど熱心であると考えるべき理由はございません」
つまり、
「視察を言いつけてはみたものの、その時ほどご熱心ではいらっしゃらないかもしれません」
ということになります。
④のハイフン以後は、スチーブンスがそう考えた理由を注釈として、追記しているわけですね。
indeed は、確かに、というより、考えてみれば、という感じでしょうか。そういえば、あたりもありですね。
注釈的に理由を述べているわけですから、「~から」的な言葉で文をしめればいいわけです。
「そういえば、ファラディ様はあの親切なお言葉を繰り返されておられないのですから」
というところで、まとめると、
「お言いつけの車での視察旅行の件で、ファラディ様は前ほど熱心ではいらっしゃらないかもしれません。そういえば、ファラディ様はあの親切なお言葉を繰り返されておられないのですし」
としました。