126番です。
In the end, I decided the most prudent moment in the day would be as I served afternoon tea in the drawing room.
文の構造がはっきりしていないので、やはり分解してみます。
① In the end,
② I decided (that)
③ (that) the most prudent moment in the day would be as
④ (as) I served afternoon tea in the drawing room.
分かりにくくしている元凶は、as ですね。この as は、関係代名詞です。
時間を表しているので、副詞っぽくなっていますが、③では would be の補語になっています。つまり、品詞としては名詞として扱われていることになり、③はSVCという文型になるのですね。
「最も適っている機会は、as の時であろう」とスチーブンスは想像したわけです。
そのため、would が使われて仮定法になっています。
asの時とは、④で説明しています。
「執務室に午後のお茶をお持ちする時」です。ここでのas は、接続詞として働いています。
③と④にまたがって作用しているので、関係代名詞というわけですが、こんなas の使い方は初めて見る用法です。英語ネイティブにも新鮮に感じると思いますが、辞書にちゃんと関係代名詞として出ているので、無理な使い方ではなさそうです。
②は、単純なSVOの文型ですが、関係代名詞that が省略されています。この that は、②では decided の目的語になっており、③では接続詞として、that 以下の内容を②に受け渡している働きをしています。
①は、前置詞句といわれるもので、文ではありませんが、②③④はそれぞれの要素を補ってやれば、文(節)として完結します。
この補う要素が、日本語にはない、というか、必要のない要素なので、戸惑うわけです。
日本語は、連体形、とか、連用形、とかの、次の言葉に接続する形が存在しているので、この辺りは自由自在に表現できるわけです。
というか、日本語は前からどんどんつなげていけばよく、前後がひっくり返るって表現するということがないのが、親切なところです。
英語では、something good などというのが割と普通で、これだけでも前後が転倒しています。good something とは言わないのです。
さらに、英語は先に動詞がでてくるから、何をするのかがわかっていい、といわれるのですが、その動詞の作用が、そのあとから表現されるというのは、やっぱり転倒しているわけです。
まあ、これが英語のクセということですね。
ということで、
「結局、もっとも無難な時は、執務室に午後のお茶をお持ちする時だろうと判断いたしました」
としました。