155番です。

 

Indeed, to put things into a proper perspective, I should point out that just such bantering on my new employer's part has characterized much of our relationship over these months - though I must confess, I remain rather unsure as to how I should respond.

 

長い文ですが、前から切れ目ごとに読んでくれば、スチーブンスが言っていることは分かってきます。ただし、そのことはスチーブンスのことではなくて、ファラディさんが考えていることです。それをスチーブンスが見当をつけて言っているのです。そのため、I should point out と仮定法になっています。

 

とりあえず分解します。コンマと関係詞で分けていきます。

 

① Indeed,

②         to put things into a proper perspective,

③ I should point out that

④         just such bantering on my new employer's part has characterized

⑤               much of our relationship over these months

⑥ - though I must confess,

⑦ I remain rather unsure as to how I should respond.

 

こんな風になります。、

⑦の as to は、熟語のようですね。辞書には、as to = about ~については、と出ています。前置詞の代用というものですね。

⑥をよく見ると、先頭に「 - 」があります。このハイフンは、その前の部分の注釈、あるいは付け加えというもので、文法的には独立した構造のものです。

⑥を含めて、これを先に訳してしまうと、

「告白しなければなりませんが、どう反応すべきかについては、いまだに確信が持てません」という直訳になります。

how I should respond で終わっていますが、そのあとに to his banterings あたりを補ってやるといいと思います。スチーブンスが言うようにするならば、

「正直なところ、(ご主人さまの冗談に)どうお応えしたらよいのか、よくわからないのでございます」

となりそうで、この訳を後ろにくっつければいいですね。

「正直なところ」は、「困ったことに」とするのもいいかもしれません。

 

⑥⑦が、後追い注釈部分とすれば、①②は、前置き注釈部分ということになりそうです。

 

①は、

「確かに」

でいいですね。

相手の反応を予期して、それをあらかじめ発言の中に織り込んでおく、ということは、討論的なやり取りの中ではよくあることですが、スチーブンスのように八方に気を配らなければならない立場なら、なおさらです。

②は、直訳は

「事柄を正しい遠近感の中に置く」

となるのですが、パースペクティブとは、構図とか背景とか、あるいは視界と考えればよさそうです。つまり、そういうものを見ている、その景色のことですから、

「落ち着いて見てみれば」

というように、英語ではパースペクティブという名詞を、日本語では動詞として訳すとおさまりがいいように思います。

 

残りの③④⑤が、文の中心になりますね。

should が仮定法で、スチーブンスがファラディさんの心中を推し量っていることを表しています。would や could ではなく、should なのは、想像ではあるものの確信の程度が高いことを表しています。

「that 以下のことは、言っておかねばなりませんが」

です。

 

で、何が言いたいのかが、④⑤です。

この④⑤はひお関係でとつながりの文ですが、ブログの幅の都合で二行に分けたものです。SVOの文型で、

Sが、just such bantering で、on my new employer's part が修飾の前置詞句、

Vが、has characterized

Oが、much of our relationshipで、over these months という前置詞句が副詞的に働いて時間的な経過を表しています。

 

Vの has characterized は訳しにくいですが、「性格づけられた」は、そういうことが目立つ、と考えたらよさそうです。目的語を含めて考えると、

「ここ数か月、我々の間では、~が、目立っていた」

となります。

~が、というのが、主語④というわけで、

「新しい雇い主の側の、あの、例の冗談、が」

となり、まとめて、

「ここ数か月、我々の間では、新しい雇い主のああいう冗談が目立っていた」

となります。

「ファラディさんの冗談の多い発言」

というようなことでいいと思います。まとめれば、

「ここ数か月間私たちの雑談では、ファラディ様の発言のこのような冗談が目立っておりましたことを申し上げておかねばなりません」

としたらどうでしょうか。

 

全部まとめると、

「確かに、落ち着いて眺めてみれば、ここ数か月間私たちの雑談では、ファラディ様の発言のこのような冗談が目立っておりましたことを申し上げておかねばなりません。困ったことに、どうお応えしたものか、さっぱりわからないのでございますが」

としました。