175番です。
It is all very well, in these changing times, to adapt one's work to take in duties not traditionally within one's realm;
セミコロンで終わっています。内容は次の文に続くのですが、ここでいったん切っておきます。
It は形式主語ですね。真の主語は、to adapt one's work です。
「誰かの仕事に適合させることは、非常に良いことです」
となります。
何を適合させるのかというと、duties ですが、これには条件が付いていますね。
それが not traditionally within one's realm; というわけで、その内容は次の文176番で説明されるはずです。お楽しみに!
さて、not traditionally within one's realm は、結局は「今までしてこなかったこと」となるのですが、誰かの仕事としては伝統的ではなかったこと、とスチーブンスは書いています。
ところで、そんなに冗談を言うことが苦痛なのですかね。イギリスの執事というのは、まっすぐしかめっ面で立っているだけなのかと思ってしまいます。こういうことが威厳とか権威につながることなので、ろくなことにはならないと思うのですが。
もっとも、多少は気が咎めているようで、in these changing times と気を使ったふりはしています。
ということで、
「このどんどん変わっていく世の中で、今までの仕事のやり方に今までにはなかったやり方を取りこんで適合させていくことは、非常に良いことです」
としました。