201番です。

 

And of course, in Lord Darlington's days, when ladies and gentlemen would often visit for many days on end, it was possible to develop a good understanding with visiting colleagues.

 

これも長い文ですが、それほど複雑には見えません。一安心ですが、まず分解することにします。

 

① And of course,

② in Lord Darlington's days,

③ when ladies and gentlemen would often visit for many days on end,

④ it was possible

⑤ to develop a good understanding with visiting colleagues.

 

こんな感じになるでしょうか。④⑤が本体の部分です。本体中の本体は④ということになります。

「それが可能でした」

というのですが、it は仮主語で、真主語は⑤ to 不定詞 to develop です。

つまり、「訪ねてきた 同業者と 良い 理解を 開発する こと」が可能だった、

となります。

 

ダーリントン卿の時代には、そういうこと、つまり有力な雇い主たちに従ってくる同業者間の討論会ができて、いかに高尚なことに自分たちの能力を捧げてきたかと 懐かしむと同時に、その頃なら仕事とはいえないような、経験しようとは考えないような、つまらないことに頭を使わなきゃいけないことに 近頃はなってきた、と嘆いているわけですね。

 

さて、「そういうことができたのも、」という感じが、①です。「そして、もちろん」ですが、前の文は、先輩同輩と心行くまで討論することができたと言ってました。

この And も前の文から接続していることを表現しているわけです。

 

②はすんなり「ダーリントン卿の時代には」ですね。

 

③の when は「~の時」というより、as とか becausu の感じが強いですね。

①の And of course を補強しているようです。

「有力なお客様が続けてお越しになられたので」

でいいと思います。

 

気をつけるというか、一寸気になるのが、would です。これは、仮定法ではなく、意志未来の過去形と考える方がいいと思います。というのも、有力な紳士淑女たちがダーリントンの邸館に来ていたことは事実であって、それが繰り返されていたから、often が使われているわけです。

そういうことが昨日や今日のみならず、明日を含む将来にわたって続いていたことは、想像ではない事実だから、仮定法ではないということになります。

が、明日を含む将来、というのは、やっぱり想像であって確定した事実ないことも事実ですから、それは仮定法であるとなるところです。

まあ、ここはどちらの側面も持っているところだと、理解しましょう。

 

⑤の a good understanding は「良い理解」ですが、自分たちの職務に対して「良い理解」ということで、「良い自分たちの職務技能」ということです。さらに develop は開発するですが、ここでは「磨く」あたりが適当ですね。

 

ということで、

「それというのも、ダーリントン卿の時代には、地位の高いお客様方が続けてお泊りになっていらっしゃいまして、私たちも同業の士と自分たちの職務技能を磨くことができたからでございますが」

としておきます。