205番です。
and of course, as fellow professionals from all walks of life are wont to do when gathered together, we could be found discussing every aspect of our vocation.
分解しますが、この文も小文字から始まっています。内容は続いています。
① and of course, | 接続詞 強調 |
② as fellow professionals | 従節? S 前置詞句? |
③ from all walks of life | 前置詞句 |
④ are wont to do | 従節? V動詞 |
⑤ when gathered together, | 従節? S省略 |
⑥ we could be found | 主節 SVC |
⑦ discussing every aspect | 補語 |
⑧ of our vocation. | 前置詞句 |
wont wont (wonted) wont (wonted) 慣れる 習慣である
①は小文字で始まっています。前の文とは内容は連続しているが、文法的には独立しているわけです。
「そして、もちろん」ですが、「そして 付け加えれば」という気分です。
どうしてこういう場合が列挙してあるかといえば、202番にさかのぼります。
そこでは、暖炉のそばで仕事が終わった夜間に様々なことを話し合っていたと書いてありました。そのテーマは、
203番では噂話のようなものではなく、
204番では雇い主たちが絡む重要案件や新聞で取り上げられる政治的話題を始め、
205番では自分たちの生活や人生における先輩たちからのアドバイスなどと
セミコロンで区切って、内容が詳しく書かれていました。
そういう仕事時間外の気のおけない座談会で、スチーブンスは冗談に関して皆の意見が聞きたかったというわけです。
②③④は、as が使われていて、従節みたいですが、as は前置詞と考えていいようです。
「先輩として」ですね。そういう先輩かというと、③④で限定されています。つまり、
③ from all walks of life となっていますから、「人生のあらゆる場面からの」「生活のあらゆる経験をして」ということです。一人ですべての場合を経験しているということではなく、一つの経験をした大勢が集まっているから、みんなの話を聞けば、多くの経験を自分のものにできるという感じです。
④の are wont to do は、現在形で複数です。③のall walks より②のfellow professionals にかかっていると考えるのが自然だと思いますが、
「することに慣れている先輩として」です。
ということで、②の as は接続詞で始まっている従属節と考えるより、前置詞と考えた方がよさそうです。
もう一つ⑤の when の方が従属節ですね。
③は、前置詞句で fellow professionals にかかっています。all walks は,「すべての道」という感じでしょうか。「場面」の方が近いかもしれません。
④は、とりあえず「することに慣れている」ですが、関代 that を補って all walks of life にかかっていきます。これが複数ですから、動詞は are wont と複数になっています。wont は過去分詞です。wont to do で「することに慣れている」「してしまう」となります。
「することに慣れている人生の経験からの先輩として」となりますが、スムーズな訳が欲しいところです。「生活面でも豊富な経験を持つ先輩として」でしょうか。
⑥⑦⑧が主節です。直訳は
「自分たちの職務の すべての側面を 討論する のが 見られる」
です。
それはどんなときかが、⑤です。
「一堂に集まったとき」
で、一日の職務を終えて控室に集まったとき、というわけです。
ここは主語が省略されています。その主語は、②のfellow professionals です。
召使や女中、さらに執事などの同業の先輩たちということで、③人生のすべての面での経験者ということです。
そういう経験者は④することに慣れている、というわけです。
前の文では、雇い主たちが関わっている政治的案件を自分たちも議論していました。そういうことばかりでなく、身近な自分たちの生活習慣についても、当然、話し合っていますよ、ということを付け加えたわけです。
それが①で、「そして、付け加えるならば」という感じです。
ということで、①、⑤のとき②③④で、⑥⑦⑧の順に訳せばよさそうです。
「そしてもちろん、私たちは集まったときには、さまざまな経験豊富な先輩たちから 自分たちの職務などについて拝聴しているのが見られるはずです」
としましたが、もっとスムーズな訳がありそうです。