209番です。
for instance, Mr Wilkinson, valet-butler to Mr John Cambell, with his well-known repertoire of impersonations of prominent gentlemen;
前の文はセミコロンで切れていました。内容は続いているということですが、どういう風に続いているかを、例を挙げて説明しています。
見たところ完全な文ではないようですが、まず分解してみます。
for instance, Mr Wilkinson, | 接続詞 主格 |
valet-butler to Mr John Campbell, | 同格 立場 |
with his well-known repertoire | 前句 Mr Wilkinsonにかかる |
of impersonations | 前句 repertoireにかかる |
of prominent gentlemen; | 前句 impersonationsにかかる |
こんな感じになるでしょうか。there is 構文ですが、この部分がすっぽり省略されています。つまり、Mr Wilkinson の前に there was が省略されているわけで、訳すときには、補うことになりそうです。
どういう顔ぶれだったか、を説明するわけですが、夜更けの召使部屋に集まってきている仕事熱心な召使や執事たちは、矢張りどこかに自慢できるところがあり、それが自信につながっていくのは自然なことですね。
「例えば、ジョン・キャンベル氏の執事だったウィルキンソンさんがいらっしゃって、彼は著名人のしぐさのモノマネで喝采をあびてました」
としました。