211番です。
Mr Herman, valet to Mr John Henry Peters, whose extreme views no one could listen to passively, but whose distinctive bell-lough and Yorkshire charm made him impossible to dislike.
この文まで例示です。したがって、文頭に There is が省略されていることは共通です。
それにしても、分解は必要です。
① Mr Herman, | 主格 (There is) |
② valet to Mr John Henry Peters, | 同格 立場 |
③ whose extreme views | 関代 SV |
④ no one could listen to passively, | OC |
⑤ but whose distinctive bell-laugh | 関代 S and Sが二つ |
⑥ and Yorkshire charm made him | SVO |
⑦ impossible to dislike. | C 不定詞 |
①②が主節です。省略されている There is を補って、
「ジョン・ヘンリー・ピータースさん付きの召使のハーマンさんもいました」
となるわけです。
その人がどんな人かは、③の whose 以下で説明しています。一般的に人となりは一筋縄でいかないのが普通で、ここでも二つの側面を挙げています。
まず、③④で、「彼の卓越した見解は、誰も受動的に聞くことは不可能だった」と描写しています。
「誰でも聞き流すことができない説得力のある考えを持ち」
ということです。
⑤⑥⑦は、分解の都合で二行になってしまいましたが、bell-laugh and Yorkshire charmが主語です。この従属節は、SVOCの文型ですね。
その C は impossible という形容詞ですが、不定詞 to dislike で修飾されています。
「そしてまた、特有の大笑いとヨークシャー育ちの人懐っこさは、誰も嫌うことができなかった」
となるようです。
というところで、つなげれば、
「誰でも聞き流すことができない説得力のある考えを持ち、また、誰でも嫌うことができない特有の大笑いとヨークシャー育ちの人懐っこさを持ったジョン・ヘンリー・ピータースさん付きの召使のハーマンさんもいました」
となりますが、直訳過ぎますね。