213-bです。文番号を間違えましたので、変則ですが気にせずに。
We were all essentially cut from the same cloth, so to speak.
前の文を補足している、あるいは、言い換えている文ですね。
日本なら、金太郎飴を持ち出すところかなと思いますが。
分解するほどでもないようですが、例のごとくやってみます。
① We were all essentially cut | SV |
② from the same cloth, | 前句 |
③ so to speak. |
挿入句 熟語 so to speak = so to say いわば |
こんな風に分解できます。
①は、受動態ですね。by 以下は省略されていますが、多分 God でしょうね。
We were cut という受動態の文に all と essenially という副詞が挿入されているわけです。essenially は、「つまるところ」という訳も辞書に書いてありましたが、「そもそも」あたりもいいかもしれません。
「我々は、みんな 本質的に 切り出されていた」
となります。
②は、「同じ布から」ですから、要するに、柄ばかりでなく、素材の質も同じということにも注意ですね。
①②をあわせて、
「私たちは、みんな つまるところ 同じ布から 切り出された ものでした」
となりますね。
③は、熟語です。「いわば」です。
というところで、まとめれば、
「私たちは、つまるところ、みんな同じ布から切り出されたものだったのです、言ってみればでございますが」
としました。
教室では、瓜二つ、同類、似た者同士、同じ穴のむじな、出は同じ、などの訳が出ました。
確かに、このようにことわざらしく訳すことは出来そうですが、同じ布だから同じ柄で、裁断のめぐりあわせの都合で、柄の位置がそれぞれ違うだけだ、という気持ちを生かした方が良いように思います。
ということで、
「いわば、我々は同じ布から切り出されていたのでございます」
とそのままの訳になりました。
前の文213の「表面に現れた姿に違いはあっても」にもつながると思います。
あるいは、all essenially があるのですから、
「いわば、我々はそもそも同じ布から切り出されていたのでございます」
のほうがいいかもしれません。。