1-3番です。

 

This expedition began this morning almost an hour later than I had planned, despite my having completed my packing and loaded the Ford with all the necessary items well before eight o'clock.

 

特に複雑な文ではなさそうですが、分解をしてみます。

 

① This expedition began this morning    主節  SV

② almost an hour later           副詞句

③ than I had planned,            副詞節

④ despite my having completed my packing     前置詞句(役割副詞)  

⑤ and loaded the Ford           等位接続詞 (completed , loaded) 

⑥ with all the necessary items well      前置詞句(副詞)

⑦ before eight o'clock.           前置詞句(副詞)

 

①番の文が、この文の本体です。

「この視察旅行は 今朝 始まった」です。

 

どのように始まったかが、②③で説明されており、更に④以下で、いきさつが添えられているというわけです。

 

②は「半時間ほどおくれて」で、③は「私が計画したより」です。

③が、過去完了になっているのは、計画したのは出発のもっと前だという時間的な流れの表現ですね。

「今回の 視察旅行は 計画よりも 半時間ほど 遅れて 始まった」

となります。

this morning は、前置詞なしで、このままで副詞になるのですね。

日本語では「に」とか「から」という助詞がつく感じです。

 

②「大体、半時間 遅れて」ですが、何から遅れたかと言えば、③で、「私が計画したスケジュールより」となりますね。

 

④⑤は、一見面倒くさい言い回しに見えますが、考えてみると、こうなってしまうのですね。

complete してから、load するのが当然の順序なわけで、過去完了、過去、現在完了、現在、と細かく使い分けて、時制の移り変わりが表現されているということになります。

my packing は、トランクとかスーツケースに詰めた荷物のことです。動名詞を使っているので、何か入れ物に pack されている状態が継続しているものの感じがします。ここは現在が意識されています。

my は単純な所有格で、「私の」ですが、「自分の」の方がなじみがいいかもしれません。

宿に着くまでは、基本的に開く必要のない荷物というわけですが、文法的には、その前の having completed の目的語になっています。

my having completed の my は所有格ですが、意味的には having completed の主格、つまり主語 I ということになります。

ここが have を使った完了形になっているわけは、それぞれの行為の時間的な順序を明示したかったのだろうとおもいます。また、その時には荷物作りは完了し、さらに荷物の積み込みも完了していたのに、という despite を使った理由を補強しています。

⑥は、荷物は一つではなく、その他もろもろの必要品もあわせて積み込むのは、ドライブのあるあるです。むしろ、積んでおくだけですみ、直接自分が重い目をして運ぶわけではないので、こういう必要品が増えるのが自動車旅行の宿命です。

⑦は、そういうことは八時前には完了していた、ことを周知する前置詞句です。

 

というところで、

「八時前には、自分の荷物作りは完了し、さらにそのほかの必要品とともに もう積み込みは完了していたのに、視察旅行は 今朝 半時間ほど 出発が 遅れて はじまることになりました」

という直訳が出来上がります。

当然もっとスムーズな訳にする必要がありますが。