1-5です。
It was an odd feeling and perhaps accounts for why I delayed my departure so long, wandering around the house many times over, checking one last time that all was in order.
この文は前の文より複雑なことはないようですが、分解してみます。
① It was an odd feeling
② and perhaps accounts for why I delayed my departure so long,
③ wandering around the house many times over,
④ checking one last time that all was in order.
こんな感じになるでしょうか。
①の It は、前の文でスチーブンスが気がついたことからの感情ですね。
つまり、クレメンスさんたち従業員がもう一週間も前からいなくなっていて、更に自分自身も不在になるとなれば、この邸館は築造以来初めて無人になってしまうわけで、用心は無論のこと、それ以外にも気をつけなければならないことは、今まで経験がないだけに注意してもしすっぎることはない、というような複雑な気持ちを表しています。
「それは不思議な感情でした」ということになってしまうので、それでは一寸舌足らずというので、次に続きます。
②この and は、そして、よりも「だから」「結局」というような時間的に連続している感じが必要と思われます。
「だから、結局そこまで出発を遅らせることになってしまった」
という感じです。
accounts の主語は、①の主語と同じ It です。
その間何をしていたかというと、
③「建物の周りを何回もぐるぐる回り」、
④「すべてが想定通りであることをあと一回だけ確認しよう」
としていたのですね。
というところで、
「それはなんとも不思議な感情でした。そのためそこまで出発時間を遅らせることになってしまいましたが、建物の周りを何回もぐるぐる回り、すべてが想定通りであることをあと一回だけ確認しようとしておりました」
としました。ちょっとしつこい訳かもしれませんね。