1-8です。

 

This was due, no doubt, to the fact that though I motered further and further from the house, I continued to find myself in surrounings with which I had at least a passing acquaintance.

 

ちょっと長めの文です。分解してみます。

 

① This was due, no doubt, to the fact

② that though I motered further and further from the house,

③ I continued to find myself in surrounings

④ with which I had at least a passing acquaintance.

 

こんな感じに分解できると思います。

これでいいのですが、個人的に悩ましいと思うのは③と④の区切りです。重要なポイントではないので、どこで区切ろうとたいしたことではないのですが。

which が関係代名詞で、前置詞 with の目的語になっているので、くっつけておきたいところです。が、which は I had ~という文を率いているので、こちらの方にくっつけておきたいと思うし、というつまらない悩みです。つまり、どちらにも影響が及んでいるというのが、関係代名詞の関係の意味かなと思っています。

 

というつまらない悩みは置いておいて、①から訳すと、

「これは、疑いもなく、事実のせいでした」となります。

due to は be 動詞のあとで、「の原因で」「のためで」「によるもので」と辞書に出ています。

 

②は、that は the fact に係る関代であることを考慮しつつ、

「邸館から どんどん 遠ざかっているにも かかわらず」

③の

「景色の中に 自分自身は いることに 気がついていた」

のですが、どういう景色かというと、④の

「過ぎ去っていく風景に」ですね。

 

surrounings と acquaintance という二つの言葉を、どう訳し分けるかということになるかと思いますが、とりあえずは違う言葉にすればいいように思います。例えば、風景と景色というのがあるけれど、選択の基準は、どちらが広いのだろうか、などが考えられます。他にも、周囲、とか、環境、などもありますが。

前の文で、走りはじめて20分と言っていましたから、距離にすれば、10キロか多くても20キロですから、そんなに景色の変化はないと思えるのですが、過ぎ去っていくこては事実ですね。ダーリントンの邸館は中心部にあるでしょうか、それとも町はずれにあるのでしょうか。

 

というところで、

「そのわけは、疑いもなく、邸館から どんどん 遠ざかり 風景も過ぎていくにもかかわらず 同じ景色の所にいるように思えたからでございました」

としました。