1-13です。
I imagine the experience of unease mixed with exhilaration often described in connection with this moment is very similar to what I felt in the Ford as the surroundings grew strange around me.
exhilaration 活気 刺激 感動
分解してみましょう。
① I imagine (that)
② the experience of unease mixed with exhilaration
③ often described in connection with this moment
④ is very similar to what I felt in the Ford
⑤ as the surroundings grew strange around me.
こんな風に分解すればいいかなと思います。もっと細かく句などを考慮して分解することもできますが、かえって見通しが悪くなる気がします。
①は、スチーブンス語では「that 以下のことを想像いたしました」ですね。関係代名詞 that を補っています。
で、そのthat とは、②以下になるのですが、②と④でSVCの文型になっています。
the experience of unease が主語で、is very similar が動詞と補語というわけです。つまり、「容易ならざる経験が ~にひじょうによく似ている」わけです。
文の骨格だけを抜き出せば、最初の I imagine を含めて、
I imagine the experience is very similar
となります。「体感は よく 似ていると 思っている」です。
それが別の気持ちと混ざっているので、「期待と不安が入り交じった気持ち」あたりかなと思います。
船に限らず、飛行機や車で出発する時の気分は、特に初めて出発する時は当然期待も大きいですが、未知の経験に対する不安だってあるに違いない、ということですね。
それが③で、そういうことは他の人からも良く書かれているというわけです。
そういうことが、今回のフォードでの旅立ちの時によく似ているというのですが、それが実感できたのは、だいぶたってから、周りの景色が見慣れないものに変化してからだと、スチーブンスは言うわけです。
スチーブンスは、moment 瞬間というのですが、ある程度時間の幅があるように思います。つまり、船が出航して、陸地から遠ざかっていく時、景色がどんどん小さくなり、そしてまた波の揺れで見えたり見えなくなったりという幅のある時間の推移を思い浮かべるのですが。「の時」くらいがいいかもしれません。
それにしても、こういう気持ちはまったく同感ですね。ということで、
「こういうときに関連して書かれている期待と不安が入り交じった気持ちに、フォードに乗っていて周りの景色が見知らぬものに移り変わっていく時の気持ちと非常によく似ていると、私は想像いたします」
としました。