1-21です。

 

I believe I had walked a little way along the roadside, peering through the foliage hoping to get a better view, when I heard a voice behind me.

 

分解してみます。

 

① I believe

② I had walked a little way along the roadside,

③ peering through the foliage hoping to get a better view,

④ when I heard a voice behind me.

 

①は、②以下のことを believe した、というわけですが、信じた、というのはすこしオーバーで、逆に、思った、だと少し足らないという気がしますが、何か別の表現したいものがあるのかもしれません。。

「~したはずだと思った」くらいだといいかもしれません、とも思います。

というか、この~の部分が何なのかがポイントかもしれません。

 

つまり、もっとよく見える場所があると、思っていたのか、④の声が聞こえたことが、空耳ではなく、確かなことだとおもったのか、ということによるのだと思いますが、

英文は最初から順に聞こえてくるわけで、後ろからひっくり返すというのは日本語の語順に影響されるのも本末転倒と言えます。

 

②は、「道路に沿って、少し歩いてみた」くらいでしょうか。

 

③は、灌木の茂みを手をかざしたりしながら透かして、歩いている様子が目に浮かびます。

 

④は、「そのとき、背後から声が聞こえた」のですが、誰もいないと思っていたから、びっくりしたはずで、それはともかく声の主は間違いなく、誰か人間だと、信じたという気持ちが believe という単語を選んだ理由かもしれません。

 

また、この単語が現在形であることに注目する必要があるかもしれません。

つまり、スチーブンスがこう語っているのは、旅行を済ませた後のことで、その時の行動を隅から隅まで明確に覚えているのではなく、多分こんなことをしたのではないかと、あいまいになっていることを、今になってみるとそうしたはずだと信じているということなのかもしれません。

これなら、believe が過去形ではなく、現在形であることに納得がいきます。

②が過去完了で一番古い行動です。④がその時では新しい行動で、今からすれば当然過去形になっているといるのも納得できます。

 

というところで、「後から思い出しているから現在形になっている」説を採用して、

「その時は、もっとよく見えるところはないかと茂みを透かしながら少し道端を歩いたと思います。そうしたら、後ろから声がしたのです」

とすればいいように思います。