1-44です。
I'd say you could make your way up there, no trouble.
'd も could も仮定法ですね。住民が思ったことを表現しています。
I'd say は、「私は言うつもりだ」とか「私は言いたい」という感じです。結果的には、「~でしょう」と丁寧な婉曲表現になりそうです。
you could make your way up there は、「高くあそこまでの道を作ることができるはずだ」ですね。スチーブンスがやるならばできる、と想像しているわけで、語法としては仮定法の出番です。これも丁寧婉曲表現になりそうです。
no trouble は、It would be が省略されていると考えればよさそうです。もちろんこれも仮定法です。
「それは、問題ないでしょう」
という感じですね。
しかるのか、ほめるのか、という選択が話題になることが多いのですが、ここは誉めながらけしかけているようです。
歯をくいしばってやるよりも、鼻歌交じりでやった方がいい場合が多いと思います。
ということで、スチーブンスはうまく煽られることになります。
「申し上げておきますが、おたくなら大丈夫ですよ、心配なんぞいりませんや」
と訳しました。
この文でも、住民がスチーブンスを sir と認識していることは続いています。したがってこんな感じの言葉遣いになるように思うのですが。