1-48です。
And you never know.
今回も短いです。たった四つの単語です。
「そして、あなたは決して知らない」
で間違いはないのでしょうが、訳として能がないですね。
どういう状況化を整理してみると、次のようなことになります。
スチーブンスを見つけた住民が、とっておきの景色が見えるところがあるけれど、場所を教えるから行って見て来いと言っています。
ちょっと道は険しいけど、あなたの健康状態なら大丈夫そうだし、是非見ることを勧めるということなのです。
スチーブンスは見ることは特に嫌ではないけれど、旅の始めにそんなにいい景色を見てしまっては後の楽しみがなくなってしまうことを心配しています。景色より、ここがどこかを知りたいのですが・・ 景色を見れば、この場所のヒントになるかもしれないとも、思ったりします。
二人の間には微妙な感覚のずれがあります。
推し、と、押し返し、ということになるのでしょうか。あるいは、相手の気持ちを分かったうえで、それを知らんぷりしているということなのでしょうか。
ということで、今回は、神のお告げみたいなセリフです。
「もっとも、誰もどうなるか、知りゃしませんがね」
とします。
穏やかな脅しですね。