1-60です。

 

To my right, almost on the horizon, I thought I could see the square tower of a church.

 

今回も構造が分かりやすいい文で助かります。頭から順に読んでくればOKですね。

 

could は、仮定法ではなく、時制の一致でこうなったもので、元の形は can です。

thought の後に、that を補ってみれば、that 以下は、

「教会の四角い塔を見ることができた」

となり、そういうことを「思った」という主節の動詞 thought の目的語(節)になっているとわけです。

 

というわけですが、どこに、かは、文の前の方に書いてあって、

「私の右側に、ほとんど水平線の近くに」

ですね。

 

絵画などの遠近法では、目から下のあるものは遠くへ行けば行くほど上に上がってきて、いちばん遠くが水平線になります。また、逆に目から上にあるものは下に下がってきて水平線に落ち着く、ということになっています。

ということで、教会の塔はかなり遠くにあるということになりますが、もちろん塔の土台は水平線より下になければなりません。塔の先端は水平線より上になっているかもしれませんが。

 

「私の右側、はるか遠くに見えたものは教会の四角い塔でしたろう」

としました。