94番です。

 

We call this land of ours Great Britain, and there may be those who believe this a somewhere immodest practice.

 

それほど複雑ではないようですが分解してみます。

 

⓵ We call this land of ours Great Britain,

② and there may be those

③ who believe this a somewhere immodest practice.

 

こんな風ですね。②と③は分けない方がいいかもしれません。who は関係代名詞で、先行詞は those で、それは② there is 構文の主語になっています。

 

⓵に戻ると、this land of ours が目的語で、Great Britain が目的補語というSVOCの文型です。

「私たちは、この我々の国土をグレートブリテンと呼んでいます」

と、これはそんなに複雑ではないですが、目的語と目的補語の区別には注意がいりそうです。

this land of ours という名詞句と Great Britain という固有名詞が単純に並ぶことができるということが重要です。日本語は名詞だけで並ぶことは少なく、ほとんどの場合助詞を挟んで接続させるのですが、英語はそのまま連続させることができます。

正確にいうと、それぞれの名詞、あるいは名詞句は、格というものがあって、目的格、あるいは目的補語格、主格などに応じた格に形が、ほとんどは語尾が、変化しているのですが、現代英語ではそれがほとんど消滅してしまっている、つまり同じ形になってしまっているので、結果的に単純に並べればいいということになっています。 

例えば、朝の挨拶、Good morning. ですが、これは主格ではなく、目的格なのです。

つまり、単純に「おはよう」「おはようございます」ではなく、

「(あなたにとって)良い朝を(願っています 祈っています)」

ということなのです。

ですから、この Good morning は、願う、または 祈るという動詞の目的語になっています、ということは目的格ということなのですが、形は同じなので英文法の原理までさかのぼらないと、どちらかということを決めることはできないということになります。

 

話題は変わって、イギリスは

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国

「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland 」

というのが正式名称のようです。

このグレートブリテンに対して、リトルブリテンはフランスのブルターニュ半島を指すようです。

 

本文は②③と続けて、グレートの解釈を付け加えます。

②は there is 構文の変形で

「those がいるかもしれない」で、それはどんな人かというと

③も、SVOCの文型ですが、

「これが やや行き過ぎの表現 であると信じている」 ような人々 

となって②に続きます。

 

まとめると

「私たちは、この国土を偉大なるブリテンと呼んでいます。もっとも、この偉大なについては面はゆい気持ちを持っている方々もお見えですが」

としました。

 

「大」とか「グレート」については要注意ですね。

スチーブンスはとりあえず謙遜しておいて、グレートとはこういう意味だと説明するつもりのようです。