153番です。
No applicant will satisfy requirements, whatever his level of accompishments otherwise, if seen to fall short in the respect.'
最後に、閉じクオテーションマークがあるように、この文までがスチーブンスが記憶をたどりながら引用していることになります。そこを忘れないようにしてください。
さて、分解してみます。と言ってもコンマ通りに区切ればいいですね。
⓵ No applicant will satisfy requirements,
② whatever his level of accompishments otherwise,
③ if seen to fall short in the respect.'
⓵は「応募者は誰も要求を満足していないだろう」ですね。つまり、条文的に書けば、
「何人も条件を満たしているとはいえない」
ですね。
どういうときかと言えば、それが②です。
otherwise は、応募資格の第一の条件となっている項目以外の分野において、いかに優れていようとも、ということです。つまり、以外ということを示しているわけですね。
「応募者が、それ以外の分野で、どんなに優れていようとも」
ということです。
辞書などでは、whatever は、譲歩を表すと書いてあります。その他、however wherever, whichever などがありますが、皆同じような訳でいいようです。
③は、if seen が、省略された仮定法と考えればいいですね。もとの形は、
if he were seen to fall short in the respect.
です。he = applicant ということですが、in the respect は、尊敬において、ですが、「品格」が十分でないならば、ということです。
「品格が十分に備わっていないようならば」
ですね。
まとめると、
「応募者は、品格が備わっていないならば、その他の分野の能力がいかに優れていようとも、資格が有しているとはみなされない」
となります。
ここまでを、スチーブンスは記憶に基づいて引用したわけです。