156番です。
Of course, this merely begs the further question: of what is 'dignity' comprised?
今回の文は、途中にコロンが入っています。実はその前後で二つの文に分かれるのです。気をつけてください。
というところで、分解すれば、
① Of course, this merely begs the further question:
② of what is 'dignity' comprised?
となります。
①は、this が主語です。動詞は begs 、そして目的語が question です。
「このことが、更なる問題を引き寄せることに なってしまいました」
という感じですね。
「this このこと」とは、品格 dignity を持たなければならない、ということですが、具体的には、152番と153番で引用符がまたいでいましたが、このことです。このまたいでいた引用符が、ヘイズ協会の会員資格の要件で、第一番に重要だとしていた dignity 品格のことです。
経験年数が何年とか、筆記試験で何点以上というように数値で表されるものならともかく、人によって感じ方が異なる抽象的な概念だから、問題を引き起こすのは当然ですね。
②は、疑問詞のある疑問文ですから、その疑問詞が先頭に出てきているのですが、それに前置詞がついていると、それが疑問詞に前置されてしまって、先頭であるべき疑問詞が二番目になってしまうという妙な現象が起きた結果です。書き直してみると、
'dignity' is complised of what
「『品格』というものは、何から できている」
となると思います。
というところで、
「このことが更なる問題を巻き起こしました。つまり、では品格とは、いったい何なのだ、と」
と訳しました。