157番です。
And it was on this point that the likes of Mr Graham and I had some of our most interesting debates.
今回は短い方の文です。and が二つあったりしますが、そんなに複雑ではないようです。内容的には、グレアムさんと私が議論を交わすわけで、だから and というわけですね。二人以上いないと討論はできませんね。
「そして、グレアムさんのような人と私が、もっとも面白く討論を繰り返しました」
となります。
最初の and は、そして、でいいと思いますが、さらに、とか、付け加えると、辺りもいいかなと考えます。
さて、よく見てみると、構造的には、この文は強調構文になっていることが分かります。つまり、
on this point が強調されているわけです。
「付け加えると、グレアムさんのような人と私が、もっとも面白く討論を繰り返したのは、まさしくこの点でした」
と強調されることになります。
これで一件落着ですが、it が仮主語で、that 以下が真主語だと考えるとどうでしょうか。
強調構文の it that と仮主語真主語の it that は、形としては同じです。
that 以下が主語と考えると、
「グレアムさんのような人と私が 何回も 最も 面白く 議論を繰り返したことが」
で主語になります。そして、それが動詞部分に結びついて、
「グレアムさんのような人と私が 何回も最も面白く議論を繰り返したことが この点についてでした」
となります。
それほど変わりはありません。
どう考えようと、元の英文は同じで、訳文にそれほど違いはなく、また構文の目的に沿った訳語を使うので、なんとなく違いがあるようになってしまうようです。
というところで、
「付け加えると、グレアムさんのような人と私が、もっとも面白く討論を繰り返したのは、まさしくこの点でした」
とします。