158番です。
Mr Graham would always take the views that this 'dignity' was something like a weman's beauty and it was thus pointless to attempt to analyse it.
やはり、入り組んだところがあるようで、分解してみます。
① Mr Graham would always take the views
② that this 'dignity' was something like a weman's beauty
③ and it was thus pointless to attempt to analyse it.
分解の区切りは、これでいいのですが、③の and はどこへつなげればいいのかは少し考えるところではあります。
まず①は、would は、過去の習慣を表している、というものですね。
「グレアムさんは、いつも 考えを取っていたものでした」
「グレアムさんは、常々申しておりました」
となります。
で、考え、については、②の that で説明されているのですが、③を含めた方がいいかどうかですが、thus 「このように」で関連付けられていますから、くっつけておいて問題なさそうです。
まず②は、SVCの文型だと思うのですが、辞書には something like (o) としてそのまま出ています。「いくぶん~のような」と訳されていて、細かな分析は出ていないので、これで納得する以外にないのですが、それぞれの言葉の役割が不明なのは残念ということです。
「この『品格』は、いくぶん女の人の美しさに似たところがある」
と訳せます。
さて、③ですが、it は仮主語ですね。真主語は to attempt という不定詞です。
不定詞は、つまり名詞ですから「試みること」となるのですが、もともとは他動詞なので目的語を取ります。それが、続く不定詞の to analyse it ということになります。
「それを分析することを こころみること」が主語ということになります。
それが、was thus pointless なのですから、
「は、このように 無意味なこと です」 あるいは「それゆえに」
となります。
まとめれば、②から訳し始めると、
「この『品格』という言葉はどこか女の人の美しさに似たところがあって、それゆえに分析することを試みることは 無意味である という考えを、グレアムさんは 常々 申しておりました」
となります。
ちなみに、to analyse it の方が真主語だと考えてみると、
その場合は pointless to attempt 「試みることが 無意味である」が補語となるわけで、
「それを分析することは 試みることが無意味である」
となります。
「それを分析することを試みることは 無意味である」と比べてもあまり違いは感じられません。