184番です。
And I would maintain that for all his limited command of English and his limited generalとかぎられた knoeledge, he not only knew all there was to know about how to run a house, he did in his prime come to acquire that 'dignity in keeping with his position', as the Hayes Society puts it.
今回は長いですね。といっても結局は複文などがたくさんあるということですから、落ち着いて分解をしてみます。
① And I would maintain that
② for all his limited command of English and his limited general knoeledge, he not only knew all there was to know about how to run a house,
③ he did in his prime come to acquire
④ that 'dignity in keeping with his position', as the Hayes Society puts it.
こんな風に四つに分解しました。
①が主節です。that 以下の、つまり②以下のことを、保持する と言っています。would は仮定法です。将来にわたって、that 以下の考え方を持ち続けますよ、というスチーブンスの宣言です。保持するのは、未来にわたってする行動なので、現実に、今その行動が目に見えることではなく、頭で考えているだけのことです。だから仮定法を使うわけです。
「私は、次の考えを 持ち続けたいと 思っています」
と直訳できます。日本語に訳すときは敬語として訳すといいと思います。
「ていたことを申し述べたいと存じます」
という感じでよさそうです。
で、どんな考えかと言えば、それが②、および③で、④が説明的にくっついています。
、
②は、for から knowledge までは長いけれど、前置詞句です。for という前置詞ですから、理由とか譲歩ということになると思います。
「限られた文章能力と限られた知識能力のために」
となり、
「文章力も知識量も限られたものでしたが」
とすればいいと思います。
次の he not only knew all が本体ですね。not only は、ばかりでなく、という奴ですが、相手になる but also はここにはありません。
「すべてを知っているばかりでなく」
と訳せます。
all は先行詞で、次にthat を補うと分かりやすいかと思います。
all (that) there was to know about how to run a house
「いかに運営するかについて知ることがあり、そのすべてを 知っていた」
となります。there is 構文があるようで、その過去形です。to know という不定詞がこの文では主語になります。直訳すれば、
「お屋敷の運営をいかにするかについて 知るべきことがあり、そのすべてを」
となります。
さらに、but also で導かれるはずの文が、次の③です。
in his prime というのは、「絶頂期に」ということですが、気力も体力も充実しているときは乱暴になったり横柄になったりしやすいものですが、そんな時に
「そればかりか、父は絶頂期に「品格」というものを体得していた」
となり、そこへ④が説明として付け加わっています。
「ヘイズ協会が言うところの 立場に応じた品格を」
となります。
というところで、
「父は文章力も知識力も限られたものでしたが、父はお屋敷の運営方法に精通していたばかりでなく、ヘイズ協会が言うところの「地位に応じた品格」というものを若くして身につけていたことを申し述べたいと存じます」
としました。