193番です。

 

One afternoon, evidently, this butler had entered the dining room to make sure all was well for dinner, when he noticed a tiger languishing beneath the dinning table.

 

いよいよ話が始まりますね。まず分解です。

 

① One afternoon, evidently, this butler had entered the dining room

② to make sure all was well for dinner,

③ when he noticed a tiger languishing beneath the dinning table.

と、こんな感じに分解しましたが、特に問題はなさそうです。when 節をどこで訳すかが、違いを生みそうです。

 

①は、evidenyly が、「明らかに」ということですが、部屋の使用目的に応じた準備をするのは召使の担当でしょうが、それができているかということを点検するのは、最終的に執事の職務であるというのが、明らかであるという感じですね。「例のごとく」とか「いつものように」あたりでもいいと思います。

「ある日の午後、いつものように、この執事は食堂に入りました」

とします。

気をつけなければいけないのは時制で、ここでは過去完了になっています。つまり、時間的に一番古い出来事だということです。

 

②は、その入った目的が、不定詞句で説明されます。

「晩餐のために すべてが 整っているかを 確認するために」

となります。目的ですから、動作の時系列的には、これを思いついたことがいちばん古いということになります。

 

③は、when 節ですが、とりあえず訳してしまうと、

「彼が 食卓の下で 横たわっている 虎に 気がついたとき」

となります。

時制は過去ですから、この中では最後の出来事ということに注意です。

つまり、訳としては when 節に関わらず、時系列で、出来事を並べていくのが、わかりやすいと思います。

ということで、

「この執事は、ある日の午後、いつものように、晩餐の準備がすべて整っているかを確認するために、食堂に入ったときに、食卓の下で横たわっている虎に気がついたのでした」としました。

when 節から訳せば、

「虎に気がついたのは、食堂に入ったときでした」

となるので、切迫感が出るかもしれません。