32番です。

 

The fact is, over the past few manths, I have been responsible for a series of small errors in the carrying out of my duties.

 

responsible  責任がある 責任を負うべき 功がある 原因である

carry out  を外へ運び出す を行う を遂行する 実行する 果たす

duty    義務 義理 本分 服従 勤め 

 

文として長くはないのですが、コンマで区切った挿入文が目につくので、並び替えてみます。

 

The fact is

                                 , over the past few manths,

                 (that) I have been responsible

                               for a series of small errors

                                         in the carrying out of my duties.

 

that を補いましたが、こんな風になるでしょうか。

骨格は、

「事実は、私に責任がありました」

となります。

 

「事実」と書きましたが、「実際に起こっていたことがら」という感じです。毎日何かしら具合の悪い様々な事件、つまり失敗が連続していたのでしょうね。

そこに挿入句とかを入れて、失敗の態様などをスチーブンス自身で説明しているわけです。

 

, over the past few manths,  このところ、何か月にわたり続いていた

ということで、失敗が単発ではなく、連続していたことを示していますが、

over に few とか、 manth は複数にしたり、「数々」なことを強調しています。

 

  (that) I have been responsible と that を補いましたが、この関係代名詞が The fact is の補語となってSVC の文形が整います。

で、その内容は  I have been responsible となります。動詞が単純に was ではなく、

have been と継続を表すような形のものになっているのは、

続いて起きていた失敗の数々が、どれもこれも全部、自分の責任であった、と

厳密に、あるいは厳格に言っているのですが、それは建前で、本音は人手不足のせいで、といいたいところですね。スチーブンスは、厄介な人なのです。

for a series of small errors は、「連続した、些細な失敗の数々」と直訳できます。

 

続いて、in the carrying out of my duties. は、そのへそ曲がり加減の結果の表現かもしれません。失敗も自慢しようとする感じでしょうか。

in は、前置詞ですが、「~のかたちに」というように態様を表します。

「私の職務から飛び出すようなかたちで」とか「私の職域をこえるようなかたちで」と、失敗を些細なものといっている割には、自分の能力以上に大きなものだったので・・・と、説明していると思えるのですが。スチーブンスは嫌いじゃないですが、決して。

 

というところで、

「もちろん、このところの失敗は私の責任でございますが、今まで味わったことのないものでございました」

としました。