131番です。(番号を付けるときにミスをしたため、130番は欠番です)

 

the fact that things turned out as they did is entirely attributable to an error of judgement in another direction altogether.

 

前の文(129番)がセミコロンで終わっていたので、この文は小文字で始まっています。内容は前文の注釈という感じなので、スチーブンスが一般論を述べているという感じで、直接内容に結びついているわけではありません。

念のため、前の文は、散歩の後で執務を始めて、その執務の休憩でお茶をもっていく時のタイミングが最適だ、とスチーブンスが判断した、ということでした。

さて、分解をします。

 

① the fact

②       that things turned out as they did

③              is entirely attributable

④                     to an error of judgement in another direction altogether.

 

①の the fact は、主語としては③の動詞 is と形容詞 attributable とともに SVC の文型になっています。

また、先行詞として、②の関係代名詞 that と結びついています。②は、things = they で、「条件」という日本語が適当と思います。そして、複数なので、「様々な条件」とします。

did は、作用した、働いた、という感じですね。

つまり、

「様々な条件が、それらが互いに作用して現れてきた」ところの、

となり ①のthe fact と続いていきます。

 

①の tha fact は、起った現象、事実、ということですが、どちらかというと現象に近く、ファラディさんの行動、態度、などを表しています。

「様々な条件が重なって現れた現象は」

ということになりそうです。

 

④は、another に気を付けるべきですね。

他の、という意味ですが、様々な条件のうち、考慮する時に重視した条件以外のものを指しています。つまり、想定していたこと以外、ということです。

それを重視しなかったという判断ミスを含めて、あらゆる方向から考えるとやっぱり判断のエラーがあった、という感じですね。

で、そういうエラーのせいだと完全に考えられる、となります。

 

エラーというのは、間違い、というより、予期していなかった、という感じだろうと思えます。

どれを重視したかという判断、あたりがいいかもしれません。

まあ、何にせよ、ここはスチーブンスが判断したように、うまくガソリン代の件を持ち出すことができるのを祈りたいところです。

 

「様々な条件が重なって起こってしまったことは、結局は他の条件を見誤ったことによるものだとも言えます」

としました。