156番です。

 

In fact, during my first days under Mr Farraday, I was once or twice quite astouned by some of the things he would say to me.

 

それほど長い文ではありませんが、分解してみます。

 

① In fact

②                , during my first days under Mr Farraday,

③            I was once or twice quite astouned

④                   by some of the things

⑤                                            (that) he would say to me.

 

このように分解しました。

③④が文の中心です。

①は、前置きで、②は時間的な状況を説明しています。

⑤は、he の前に関係代名詞 that を補ってみると、things に繋がり、それを説明していることが分かります。ただし、would は仮定法ではなく、時制の一致で、未来形の will が③の動詞 was の過去形に一致していることになります。

ファラディさんが言おうとしていたことは、その時に表現するならば未来のことなので想像です。つまり仮定法を使うことになるのですが、今スチーブンスはその時を回想しているわけで、それはもう想像ではなく過去の事実ですから、直説法で書くことになります。ということで、この would は未来形の will の過去形というわけです。

 

①は、「事実は、」とかで切り出せばいいですが、他には「例えば、」とかでもよさそうです。

②は、「ファラディさんが新し雇い主になって、しばらくの間」ということですね。このことが、挿入されています。

③は、この文の本体ですが、「一度か二度驚かされた」で、「驚かされたのは一度や二度ではありません」とするのもいいかもしれません。陣になられて

④は、その驚いた理由になるのですが、「あることによって」で、それが⑤です。

⑤は、意志未来の過去形で、「言おうとなさっていた」ことです。過去のその時点では未来のことだったのです。

 

まとめれば、

「実際に、ファラディさんがご主人様になられて間もないころは、おっしゃられることで驚かされたことは一度や二度ではございません」

となります。