182番です。
My employer was reffering, I realized, to pair of gypsies gathering unwanted iron who had passed by earlier making their customary calls.
分解してみます。
① My employer was reffering
② , I realized,
③ to pair of gypsies
④ gathering unwanted iron
⑤ who had passed by
⑥ earlier making their customary calls.
ここまで細かく分解しなくてもいいとは思いますが。
前置詞句、現在分詞、関係代名詞などで分けてみた結果です。
①は、過去進行形です。現在進行形の過去形ということです。「ご主人様は、おっしゃっていた」ですね。reffering は、③の to pair of gypsies に続いていきます。
②は、コンマで挟まれて挿入節のようになっていますが、これが主節です。「私は知っています」ということで、I know をより丁寧に言っていることになります。ご主人様に言っているわけですから、より丁寧、うやうやしく言うわけです。主節らしく、語順を書き換えると、
I realized (that) my employer was reffering to pair of gypsies ...
となります。 that を補いましたが、that 以下のことを知っている、となります。
①の reffering は、③の to pair of gypsies に続くのですが、この部分は gypsies を主語のように訳すといいようです。
「二人のジプシーが、~していることをおっしゃっているのだなと思いました」となるわけです。
④は、鉄くずの引き取りをしている、ですね。不要金属製品回収業者ということになります。
ジプシーは、イージプシアン、つまりエジプト人、のなまったものだと思います。エジプトから地中海を渡って、ヨーロッパやイギリスに出稼ぎに来ている人たちのことですね。家族を中心とする集団で移動しながら稼いでいるわけです。
⑤は、(この邸館の横を)通り過ぎた(ジプシーが)、です。
⑥は、earlier は、比較級になっていますが、何かと比較しているのではなく、単純に朝も早くから、という意味ですね。強調です。
making their customary calls は、「いーしやきいもぉお」とか、「わらびぃいもちー」とか、「廃品回収車が参っております」とかの商売上の掛け声のことですが、一言ではなんと言うのでしょうか。
ということで、まとめると、
「ご主人様は、朝早く邸館の前を、廃品の回収を知らせる大きな声を上げながら通り過ぎたジプシーのことをおっしゃっているのだと思いました」
となります。