185番です。
some statement which would still be safely inoffensive in the event of my having misjudged the situation.
小文字で始まっていますが、前の文がセミコロンで終わっていたせいです。
それにしても、完全な文ではないようですね。
前の文の some witty reply を別の言葉で言い換えて、わかりやすく説明しているのですね。セミコロンの意味は、「すなわち」とか「つまり」とか、同格のものを表しているようです。
念のため、分解してみます。
① some statement
② which would still be safely inoffensive
③ in the event of my having misjudged the situation.
①は、「つまり、その返事とは、」となります。some は、ある、とか、何か、の意味ですね。statement が単数であることに気をつけてください。ここが複数であれば、いくらかの というsome の普通の意味になります。
①は名詞だけで動詞がありません。ということで、完全な文ではなく、前の文と同格、つまり説明になっているのです。
②の which は関係代名詞で、先行詞は statement です。②と③が、①にかかっていく構造です。このwhich は、ちゃんと動詞があり、文として完結しています。
③の my having misjudged the situation の having misjudged と完了形になっており、それ以前に済んでいた過去の動作を表しています。さらに、having は動名詞として働いており、my は、その動作の主人公、つまり、主語となっています。文字で書くとじれったいことになりますが、
「私が状況を間違えた場合において」
ということですね。これが②へ続いていき、
②の would は仮定法で、想像していることを表しているのですから、
「安全に あたりさわりのない ままで あるような」
① 何らかの 表明 と、かかっていくわけです。
まとめると、
「つまり、おっしゃったことの意味を私が取り違えたとしても、戸惑わせたりしないような 返事を用意しておくことにしたのでございます」
となります。