213番です。

 

There existed in those days a true camaraderie in our profession, whatever the small differences in our approach.

 

テキストを作るときにミスをしたようです。ここまでを213番の文とします。

残りは、213-bとして次回に考えることにします。

 

まず分解してみます。

 

① There existed  there is 構文の変形
②        in those days  前置詞句
③ a true camaraderie  主語
④        in our profession,  前置詞句
⑤ whatever the small differences  譲歩
⑥        in our approach.  前置詞句

 

こんな風に分解できると思いますが、前置詞句はくっつけておいた方が見やすいいかもしれません。

 

ポイントは、there is 構文の変形ですね。過去形になっていますが、existed は was の代わりと考えれば、良さそうです。

was よりも existed の方が、より丁寧さが増すと考えればいいのでしょう。

ということで、主語は③の a true camaraderie ということになります。

②④の前置詞句を訳に加えれば、①から④までは

「その頃は 我々の職業に 真の連帯感が 存在していた」

となります。

 

⑤⑥は、その存在の仕方の注釈です。

whatever で始まっていますが、一般的に「譲歩」と言われます。「歩」を「譲る」んですね。つまり、自分の意見を押しとおすのではなく、相手の考えの方を、まずお先にどうぞ、という感じですね。訳語としては、「~としても」「~のものの」がよく使われると思います。

ということで、

「やり方に 多少の 違いは あったとしても」

となります。

 

全部を合わせれば、

「その頃は我々の職業でも、やり方こそ多少の違いはあったものの、真の連帯感が存在しておりました」

としました。が、もっとスムーズな訳がありそうです。

 

教室では、「仲間意識」という訳が出ました。この方が柔らかく形式的でないように思います。

というところで、

「その頃は、我々の職業でも、表面に現れた姿に違いはあっても、仲間意識は共通でございました」

となりました。