146番です。

 

Pressure to have these announced steadily mounted, and in response to a series of letters published in A Quarterly for the Gentleman's Gentleman, the Society admitted that a prerequisite for membership was that 'an applicant be attached to a distinguished household'.

 

長い文です。分解しないことには、見当がつきません。

 

⓵ Pressure to have these announced steadily mounted,

② and in response to a series of letters published in

   A Quarterly for the Gentleman's Gentleman,

③ the Society admitted that 

④ a prerequisite for membership was

⑤ that 'an applicant be attached to a distinguished household'.

 

mount 攻撃を仕掛ける 

response 返答 反響

admit 認める

prerequisite 必須条件

 

こんなふうに分解しました。

 

⓵は、Pressure to have these announced が主語部分で、Pressure がその中心、つまり主語です。

to have these announced という不定詞は、その Pressure にかかっていると考えればよく、have を使った完了形になっているのは、時制的に mounted より以前の出来事を表しています。

つまり、announce したから、その結果 mount するという時間的な流れがあるということです。

thses は、announce の目的語ですが、内容は145番で言ったことです。

「このことを言ったという圧力が」

というのが主語部分の直訳になります。

 

動詞部分の steadily mounted は、

「確実に攻撃してきた」

ですから、合わせれば、

「このことを言ったという圧力が、確実に攻撃してきた」

となります。

 

145番で言っていたことは、「協会独自に定めた条件が一つある」ということですが、それが何かは実はまだ言っていないのです。だったら、「それをはっきり言え」と周りが要求するのは当然です。それが、「圧力」ということです。

「そういったことが圧力となって、じわじわと攻撃してきた」とすれば分かりやすくなると思います。

 

そして②へ続きます。

② and in response to a series of letters published in

   A Quarterly for the Gentleman's Gentleman,

and は文字通り and で、「そして」ですね。あるいは、「その結果」としてもいいですね。

イタリック体になっているところは、固有名詞の書名です。

the Gentleman's Gentleman, の最初の Gentleman はジェントルマン階級というべきものです。貴族、あるいは爵位を持った特定の人々の階級と考えればいいと思います。

アポストロフィは、所有ですから、そういう人々が所有している紳士となり、つまり、そういう人たちが雇っている下男下女の中で上位の連中、具体的には「執事」と考えればいいと思います。

執事が、自分たち自身のことを紳士と考えているわけで、嫌われるのも当然と思うのですが、まあ、そういう時代もあったということですね。

結局、そういう人々が存在価値をなくしていく歴史の淘汰作用が背景にあるということですね。

 

さて、英文に戻れば、

A Quarterly は、季刊ですから、『季刊執事』という書名がよさそうです。

in response to a series of letters published は、

「その『季刊執事』へ投稿された読者からの手紙に対する回答として」

ということです。

 

③は、the Society が主語で、admited が動詞で、that 以下が目的語(節)というわけです。

「協会は、that 以下のことを認めた」

ということです。文型としては、SVOということです。

 

で、that 以下は、④と⑤になるわけですが、SVCの文型になっています。④は主語部分、⑤は補語部分です。

「入会のための第一条件は、名家に雇われていることであります」

となります。

さて条件は、⑤です。

an applicant be attached to a distinguished household

となっていますが、団体の会則とか、組織の規約などは、こういう用語を使うのだろうとは思いますが、居丈高な用語だと思います。そういう威厳をひけらかすところがそもそも反感を買うのだとおもうのですが、そういうものだと思うより仕方がないですね。

 

好き嫌いはともかく、まとめると

「そのように公言したことがじわじわと影響を及ぼし、「季刊執事」に寄せられた読者からの投稿に対し、入会希望者はまず第一に良家に雇われていることであると回答することになりました」

となります。