123番です。
And yet those very same employees who once heaped praise on him will be too busy eulogizing some new figure to stop and examine their sense of judgement.
too ~ to ... 構文ですね。文法書通りの文が出てくるとうれしくなりますね。
さて、分解です。
⓵ And yet those very same employees
② who once heaped praise on him
③ will be too busy eulogizing some new figure
④ to stop and examine their sense of judgement.
こんな風に分解しました。
⓵が主語部分です。
②は、その主語部分を説明している関係代名詞節です。つまり、②の who は関係代名詞で、先行詞は emploees というわけです。him は、Mr Neighbours です。
「彼(ネイバーズ氏)をかつてほめちぎっていた まったく同じ 雇われ人が 」となります。
③と④で、too to 構文になっています。to 以下の動詞が stop と examine の二つある事が文法書との違いでしょうか。stop については、まんまですね。
will be が動詞で、too busy が補語です。
④の不定詞 to stop と (to) examine は名詞として機能しています。
「立ち止まって そして 検証するには 忙しすぎる」で、
「忙しいので そして 立ち止まって 検証することが できない」となりますね。
検証する の目的語は their sense of judgement ですから、
「自分自身の 判断力(の当否)を 検証する には」忙しすぎる わけです。
And yet は、どう訳したらいいでしょうか。
前の文では、ネイバーズ氏が執事の才能を発揮して、大きなイベントをうまく采配を振るって成功させたものの、すぐに馬脚を現わして、それほどの執事ではなかったことが明るみになるというものでした。しかも、employee はそれをはやし立てた責任のことはすぐに忘れてしまう輩なんだ、というのがスチーブンスの悩みというか、解決すべき問題点である事を、発言するための前振りです。
ということで、
「しかも、そのくせ」
あたりがいいかもしれません。
ということで、
「しかもそのくせ、彼をほめちぎったばかりの 当の本人が 次のほめちぎるべき人物を探すのに 忙しくて、落ち着いて 自分の判断能力を 検証しようとも しません」
となります。
もっとふさわしい訳がありそうですね。