1-67です。

 

It is, I suppose, a relatively modest establishment, but very clean and perfectly adequate for my need.

 

modest   控え目な 慎み深い 適度の まあまあの

establishment  設立 施設 体制  

adequate   ちょうどの 適した

 

I suppose は、I think より軽い、と辞書には出ています。こっちの方が重いと感じますが。

重いか軽いかはともかく、頭で考えていることは確かです。思っているのですが、目の前にある実体、あるいは、実際の姿について、考えたり、軽く思ったりしているわけで、この場合は仮定法ではなく、直説法で表現することになります。

スチーブンスが好きな realize も、思うですが、real が入ってるだけに、現実として思っているわけで、完全に直説法ですね。

要するに、 I hope や I wish とは、頭で考えているのは同じですが、目の前にはないものを考えている点で違います。

 

スチーブンスは、ホテルの感想を述べているのですが、「想」とはいうものの、実態に即した発言で、仮定法にはならないわけです。

 

It は、前の文で this comfortable guest house と表現したホテルのことです。仮主語ではなく、安心します。

そして、この文は、that を補って、順序を変えてやると分かりやすくなります。

I suppose ( that ) it is a relatively modest establishment 

こんな感じですが、しゃべっているという感じを出せば、本文の順序ですね。

 

establishment は、出来上がっているものを言うようですね。構造とか、建物、建築物などのようです。

 

というところで、

「このホテルは、比較的質素なつくりと言えるのでしょうが、清潔で、何より今回の旅行にはぴったりでしょう」

としました。