1-87です。
And yet tonight, in the quiet of this room, I find that what really remains with me from this first day's travel is not Salisbury cathedral, nor any of the other chaming sights of this city, but rather that marvellous view encountered this morning of the rolling English countryside.
長い文です。分解してみます。
⓵ And yet tonight, in the quiet of this room, I find that
② what really remains with me from this first day's travel is
③ not Salisbury cathedral, nor any of the other chaming sights of this city,
④ but rather that marvellous view encountered
this morning
of the rolling English countryside.
④は長いので便宜的に分けました。this morning という副詞が途中に入っていますが、encountered と of the rolling 以下はつながっていると考えればよさそうです。
ソールズベリーの大聖堂を参拝しながら、街を散歩散策してホテルに帰って来て、ゆっくりとして、今日の一日を振り返っているところのようです。
大聖堂を振り返りながら、イギリスの伝統的な木組みの家が連なっている古い町並みの中をホテルへ帰ってきたことが、スチーブンスのこの日の行動の最後ですね。
このことから順に思い返していくわけです。
⓵は、「夜になって(ホテルに帰ってくれば、イギリスの夏日が長いとはいえ、さすがに日が暮れて暗くなってきますね)、しんと静まりかえった部屋に落ち着くと、気がつぃた」となります。
で、気がついたことは何かが、②以下です。
②は、「この旅行の最初の日に、私の心の中に本当に残っていることは」となります。what は関係代名詞で、主語になっていて、文としては③につづいています。
つまり、②と③で、SVCの文型になっています。
not ~, nor ~ で、ふたつのことが否定されています。
で、③は「ソールズベリーの大聖堂でもなく、またその魅力的な様子の街並みでもなく」となります。
その二つを否定して、では本当は何が心に残っているかというと、それが④です。
④は長いので3行に分けてありますが、
「今朝、目にしたイギリスのうねりながら続いている田園の素晴らしい風景」
の方が、むしろ心に残っている、というわけです。
というところでまとめると、
「夜になって、この静かな部屋で思い返してみると、ソールズベリーの有名な大聖堂や由緒ある古い町並みよりも、今朝見たあのどこまでもうねりながら続く田園風景の方が心に残っていることに気がついた」
となります。
偉大さがテーマですが、それの前振りですね。スチーブンスはどんな考えを展開するつもりなのでしょうか。