95番です。
Yet I would venture that the landscape of our country alone would justify the use of this lofty adjective.
今回は仮定法の文ですね。といっても何かを仮定しているわけではなく、相手、つまり読者の気持ちをおもんぱかっている、それはすなわち、読者の気持ちを想像しているわけですから、仮定法の表現の対象になるということです。効果としては、丁寧さとか、へりくだった感じが出てくるということになります。
まあ、分解してみます。
⓵ Yet I would venture that
② the landscape of our country alone would justify the use of this lofty adjective.
⓵は、that 以下のことを思い切って言ってみる、となります。
こんなことを言うと、相手が腹を立てるかもしれない、そういうことをあえて言ってみるけど、おこらないで下さいよ、という感じの would 仮定法です。
「しかし、あえて申し上げますが」
となりますね。
②はその内容で、ここでも would を使っています。これも仮定法で、相手の感情を想像していることを表しています。
alone が面白い使い方だと思いますが、日本語でも「に限っては」という言葉にぴったり合うように思います。
「我が国の景観というものに限っては、この尊大な形容詞の使用も正しいのではないか」
ということが、①での that 以下の内容です。
justify は、正しい、ということですが、そうはっきり言ってしまうと would には似合わない気がします。的を射ている、の方がやや柔らかかなと思います。
ということで、まとめると、
「しかし我が国の景観に限っては、この尊大な形容詞の使用が的を射ていると思い切って言うものです」
としました。