119番です。

 

Now, I do not doubt that Mr Neighbours had good organizatinoal skills;

 

今回は短い文ですが、英語と日本語の違いを考えるにはもってこいの文章です。

 

とりあえず分解します。

 

⓵ Now, I do not doubt that

② Mr Neighbours had good organizatinoal skills;

 

こんな風に二つに分解しました。

⓵は、that が目的語になっている、SVOの文章です。that は関係代名詞で次の②を表しています。now, は「さて」でいですね。

「さて、私はthat を疑いません」

となります。

 

さて、②ですが、普通に訳せば、

「ネイバー氏は卓越した組織能力を持っていました」

となります。had は、「持つ」の過去形で、その have の目的語は good organaizational skills ですから、くなるのは自然ですが、日本語としては、意味はもちろん正しく読者に伝わるとは思うのですが、日本語らしくないと感じます。

それは、目的語である名詞をそのまま名詞として訳してしまうからで、

そこを用言に変換して訳すと日本語らしくなると思います。

つまり、

「ネイバー氏は、催しごとを手際よく仕切られました」

となるのですが、仕切る、という日本語がやや違和感があるかもしれません。別の言葉にした方がいいと思うのですが、どの言葉にするにせよ、用言化して訳した方がいいと思うわけです。

 

どんな訳語がいいのでしょうか。

「手際よく采配を振るわれました」

は、古めかしいかもしれませんが、

というところで、

「さて、私はネイバー氏が催しごとを手際よく成し遂げることができたことを疑うものではございません」

としておきます。

 

このように名詞的に訳した方がいいのか、あるいは、用言的に訳した方がいのかは、言語により語順に偏りがあるところが大きいと思います。

すなわち、英語は動詞は文の前の方に出てきており、文末はその目的語としての名詞が出てくることが多いという宿命があり、日本語は文末は用言が多いという構造的な宿命によるものだろうと思います。その部分は、また敬語をともなわせて、相手との関係を自由自在に表現することができるようになっているというのが、日本語の面白さだと感じています。