118番です。

 

'That Mr Neighbours, he really is the best.'

 

前回は、コロンで終わっていたので、文の続きとして小文字で始まるのが普通ですが、今回はセリフなので、大文字で始まっていますし、クオテーション・マークも書いてあります。

 

That は、「あの」と特定の人を指しています。その人を強調する役割ももっているようです。通常なら The でしょうが、もっと強調したいんでしょうね。

ですから、

「あのネイバーズさんって人は」

という感じになるでしょうか。

「氏」ではなくて、「さん」を使ったのは、言っている召使が親しさを込めると同時に、そういう相手の実力を評価できるだけの実力を自身が持っているのだという、ちょっと経験を積んだ召使は、自己アピールを表現したかったからです。

そういうのが、前の文での decent の意味なのでしょうが、スチーブンスはその域にはまだまだだと言いたいのでしょう。

 

残りは、「彼は本当に最高ですね」という感じだと思いますが。やはり、語順が一筋縄ではいかない感じがします。really が he のすぐ後ろで、彼を強調するように、なんとなく倒置的な配列になっていると感じます。

「本当にあの人は最高ですね」の方が、「「あの人は本当に最高ですね」より合っていると覆うわけです。

一般的には、he is really the best. となるように思うのですが、これだとやっぱり表現がつまらないと思います。

 

というところで、

「あのネイバーズさんって人は、本当にあの人は最高ですね」

とします。